親知らず
親知らずは智歯とも呼ばれ、一番奥にはえてくる歯です。近年、先天的に無い方もいますが、文化人類学者の鈴木尚らのデータによると、4本の知歯が生えそろう割合は36%と言われております。
人類の顎が小さくなってきているので、横や斜めにはえて、早々に虫歯になってしまうこともあります。歯ブラシが当たりにくいので、衛生状態が悪くなりがちで炎症を起こしたり、虫歯になったりして強い痛みを伴うことがあります。
近年は他部位への移植やインプラントの骨補てん剤、幹細胞を取り出すなど有益な使い方もあるのですが、大方の医院では抜いて捨ててしまいます。
親知らずの抜歯には、切開から骨の切削や縫合と医師として必要な外科処置の全ての要素が詰まっていると思います。抜歯された方は経験されたと思いますが、意外と侵襲が大きいので、痛み止めや抗生剤、鎮静剤などの点滴やテーピングなど様々な工夫も行います。
もちろん周辺の解剖学の知識に熟知して血管や神経にも配慮しなくてはなりません。
確かな技術と知識が要求されるのが、親知らず抜歯です。
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