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2012年2月24日

親知らずは智歯とも呼ばれ、一番奥にはえてくる歯です。近年、先天的に無い方もいますが、文化人類学者の鈴木尚らのデータによると、4本の知歯が生えそろう割合は36%と言われております。
人類の顎が小さくなってきているので、横や斜めにはえて、早々に虫歯になってしまうこともあります。歯ブラシが当たりにくいので、衛生状態が悪くなりがちで炎症を起こしたり、虫歯になったりして強い痛みを伴うことがあります。
近年は他部位への移植やインプラントの骨補てん剤、幹細胞を取り出すなど有益な使い方もあるのですが、大方の医院では抜いて捨ててしまいます。
親知らずの抜歯には、切開から骨の切削や縫合と医師として必要な外科処置の全ての要素が詰まっていると思います。抜歯された方は経験されたと思いますが、意外と侵襲が大きいので、痛み止めや抗生剤、鎮静剤などの点滴やテーピングなど様々な工夫も行います。
もちろん周辺の解剖学の知識に熟知して血管や神経にも配慮しなくてはなりません。
確かな技術と知識が要求されるのが、親知らず抜歯です。
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医師 高野仁男
http://dent-implant.jp/
医師 高野仁男

【経歴】
東京医科歯科大学医学部大学院修了
東京医科歯科大学医学博士第1294号
横浜市立大学医学部口腔外科学講座
済生会横浜市南部病院歯科口腔外科
健康食品管理士

【関連学会】
日本口腔外科学会
日本形成外科学会
日本再生医療学会
Dental Practice-Based Research Network
Japan Auto-Tooth Bone Bank
口腔先端応用医科学研究会
健康食品管理士認定協会

【所属学会】
日本口腔外科学会
日本形成外科学会
日本再生医療学会
日本口腔腫瘍学会
米国インプラント学会
ヨーロッパ・インプラント学会
米国歯周病学会