歯磨きセンサー
鉛筆の芯はグラファイト(黒鉛)です。
グラファイトは炭素だけからなる物質であります。
グラファイトは炭素の層がミルフィーユやバームクーヘンの様に層状に重なっており、1947年に理論物理学者のPhilip Russell Wallace氏によって単層に出来ると予言されておりました。
これを実現したのが、2010年ノーベル物理学賞を受賞したAndre Geim氏とKonstantin Novoselov氏です。
鉛筆とセロテープでノーベル賞をとったと話題になりました。
鉛筆の芯にセロテープを張り、剥がすとシート状に炭素が採れたそうです。
グラフェンは炭素極薄のシート状の構造であるにもかかわらず、これまで知られている中で最も強く、軽く、導電性の高い素材の1つであります。
今回、グラフェンを用いた小型センサーが開発され、これを用いて細菌の検出ができるとの報告が、Nature Communications、2012年03月28日に掲載されました。
「Bacterial sensors with bite」という表題で、著者のMcAlpineらは、グラフェンを絹の薄膜上に転写して作った生物探知器を歯のエナメル質など、さまざまな生体材料上に移し、生化学的標的を検出するための高感度のプラットフォームを構築したそうです。
今後将来的に口腔内の細菌がリアルタイムに判るなど面白い応用が期待できそうです。
口の中は500億あまりの細菌が生息しており、歯を磨き忘れると1兆を越えるともいわれております。
歯を磨き忘れるとアラームが鳴るかもしれませんね。
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