ヤギ
昨日は所属する高濃度ビタミンC点滴療法(IVC)学会の点滴セミナ―でした。
回を数えるごとに、参加者も女性が増えてきております。
ビタミンCに関しては、特に女性の方が日ごろ興味を持たれていると思いますので、
今後は日常の治療に導入される割合が急激に増加してくるのではないかと思います。
15世紀半ばから始まった大航海時代に話は変わります。
現在では壊血病がビタミンCの欠乏が原因で生じる事が分かっていますが、
17世紀までは原因が分かっておりませんでした。
ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路においては、出港時に180人の船員のうち、帰港した時には100人がこの病気にかかって死亡したとの記述が残っております。
長期のビタミンC不足が歯肉出血や治癒不全、精神不安定などを引き起こしました。
徐々に航海中に野菜や果物を摂取すると起こりにくいと分かってきました。
後に船が大型化するに従い、食糧として生きたヤギも積まれるようになりました。
ヤギは粗食に耐え、厳しい環境にも耐えるため遠洋航海には打ってつけの動物でした。
離れ小島にヤギが生息しているのは、このためです。
人間はビタミンCを体内で生産することは出来ません。
しかし、ヤギはビタミンCを自ら作ることが出来ます。
ヤギのビタミンC合成量は1日14gといわれております。
病気などにかかると、100gものビタミンCを合成することが可能です。
長期間に及ぶ外洋航海でストレスが増加して、ビタミンCの濃度の高まったヤギの肉を摂取することにより、結果的に壊血病を防いでいたのかもしれません。
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