«  2018年1月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

« インプラントと睡眠 | メイン | 元素 »

2012年9月 1日

以前とあるテレビ番組でサーチュイン遺伝子という遺伝子は老化を遅らせる効果があり、うまく働かせることが出来れば寿命を伸ばすことができると放映されました。

このサーチュイン遺伝子の働きを良くする効果があるとして紹介されたのが、サプリメントのレスベラトロールです。

レスベラトロールの摂取と、さらにカロリー制限によりサーチュイン遺伝子の働きを強める事が出来て脳や肌、血管、筋肉など様々な器官の老化を防ぎ、寿命を延ばすことに効果があると言われておりました。

カロリー制限で寿命が延びるのはマウスの実験からは認められてきました。

今回は人間に近いサルの実験で権威ある雑誌、ネイチャーからの論文です。

Impact of caloric restriction on health and survival in rhesus monkeys from the NIA study. Nature (2012) doi:10.1038/nature11432

「霊長類がカロリー制限によって寿命が延ばせるかどうかは、 環境や食事内容などさまざまな要因が影響するのではないか」とし、
アカゲザルで、30%カロリーカットした食事の場合と、
しない場合を20年以上に 渡り観察した。
両者に寿命の違いはなく、カロリー制限しても寿命は延びないとの結論となった。
しかしカロリー制限した食事の場合は、コレステロールや中性脂肪、血糖の値が低く、ほか、若いサルでがんの発生率が減ったりするなど、健康状態に差が出たそうです。

寿命は持って生まれた体質と、食事や生活環境、タバコなど後天的要因によって決まります。
長寿体質であっても病気がちだとQOLが低くなってしまいます。
そのために、"考える食事"を取ることが大切です。
http://dent-implant.jp

Categories

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。

医師 高野仁男
http://dent-implant.jp/
医師 高野仁男

【経歴】
東京医科歯科大学医学部大学院修了
東京医科歯科大学医学博士第1294号
横浜市立大学医学部口腔外科学講座
済生会横浜市南部病院歯科口腔外科
健康食品管理士

【関連学会】
日本口腔外科学会
日本形成外科学会
日本再生医療学会
Dental Practice-Based Research Network
Japan Auto-Tooth Bone Bank
口腔先端応用医科学研究会
健康食品管理士認定協会

【所属学会】
日本口腔外科学会
日本形成外科学会
日本再生医療学会
日本口腔腫瘍学会
米国インプラント学会
ヨーロッパ・インプラント学会
米国歯周病学会