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2016年1月22日

理由は分かりませんが、最近ジルコニアのインプラントを希望される方の問い合わせが急に増えてきております。
ほとんどの方々はアクセサリーでアレルギー症状が認められ、金属でアレルギーがあると皮膚科で診断されたので、インプラントをするにあたり、金属のインプラントを避けての選択です。
しかし、、、ジルコニアにもアレルギーはあります。
アメリカにある免疫学的な生体適合試験会社の報告によると、ジルコニア化合物のアレルギー発生頻度は14.8%。チタンのアレルギー発生頻度は0.2%です。チタンよりジルコニアに方が、はるかに発生頻度が多いのです。
一般的にはアクセサリーで金属アレルギーだから金属は悪いと思っている方々がほとんどだと思いますが、一概にそうとは言えません。
金属だから、セラミックなど見た目ではなく個体それぞれの適合性が一番大事であります。
また、ジルコニアインプラントは除去するのが困難を極めます。
入れたインプラントはアレルギーが発現した等に際して、なにかあった時には入れた責任がありますので、除去する責任も伴います。
3年ほど前に転倒して、インプラントが折れてしまった患者さんがいて、除去したことがあるのですが、セラミックなので色が骨と同じであることや,骨と接合した残った破片を歯を削る器具ではなかなか削り飛ばすことができないために苦慮したことがあります。

インプラントに限らず金属アレルギー・ノンメタルの治療をするに当たっては技術は無論のこと、
① アレルギーの発生機序とアレルギーの起因を考察できる。
② 原因物質であるアレルゲンの検査ができる。
③ 入れたものを除去することはできる。
最低でも担当した先生に確認してから治療を開始した方が良いと思います。
入れてからでは遅すぎますよ。
http://dent-implant.jp

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医師 高野仁男
http://dent-implant.jp/
医師 高野仁男

【経歴】
東京医科歯科大学医学部大学院修了
東京医科歯科大学医学博士第1294号
横浜市立大学医学部口腔外科学講座
済生会横浜市南部病院歯科口腔外科
健康食品管理士

【関連学会】
日本口腔外科学会
日本形成外科学会
日本再生医療学会
Dental Practice-Based Research Network
Japan Auto-Tooth Bone Bank
口腔先端応用医科学研究会
健康食品管理士認定協会

【所属学会】
日本口腔外科学会
日本形成外科学会
日本再生医療学会
日本口腔腫瘍学会
米国インプラント学会
ヨーロッパ・インプラント学会
米国歯周病学会