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2009年4月22日

あなたは抜いた歯を捨てていませんか

抜いた歯について日本では年間550万本の乳歯や虫歯などで抜いた歯が廃棄物として捨てられています。もしこの歯が再び自分のために使用できると知ったら、あなたならどうしますか?

現在日本をはじめ世界各国では、骨が薄くなってしまった顎の骨にインプラントを行うため、異種骨の動物から採取して加工した材料や人工の材料が使用されています。インプラント治療を多く手掛けている術者で使用したことが無い方は、まずいないと思います。

人工の骨ではHAと一般に呼ばれる骨の構成成分であるハイドロキシアパタイトやβ-TCPなどが使用されます。しかしこれは感染に弱く、最悪は術前の状態以上に悪い状態に陥るという危険性も秘めています。

ヒト由来の骨の場合には、提供者から供給されて加工された凍結乾燥他家骨(FDBA)という物と、自分の腰や顎の骨から採取したものがあります。前者では経過も比較的良く安定性が高いのですが、いかんせん誰から来たのか分からないという不安は拭いきれません。後者では手術回数の増加や採取部位の合併症などの可能性が残ります。

抜歯できる歯があれば自分自身の歯を使用することをお勧めしています

骨移植親知らずはもちろんのことグラグラしている歯、根しか残っていない歯があれば使用できます。

これは韓国で開発された抜去歯を利用した新しい骨移植方法です。抜歯した歯を日本国内で加工して、必要な部位に使用します。口のなかに限らず身体のあらゆる部位の骨として使用できます。自分自身の歯だと拒絶反応につながるリスクがありません。

親知らずは近年、生体幹細胞が含まれていることが知られており、再生治療においても非常に有効な成分が含まれていることがわかってきています。人工の骨はもとより、他部位から採取された骨よりも感染が少なく、有効な成分が多く含まれているので治癒が早く、臨床成績も良好で理想的な生体材料であります。

もしあなたが抜歯しなくてはならない歯があるならば、乳歯など年齢を問わず無駄にしてはいけません。大切にしてください。

不得意分野はありません。

ドクター紹介

我々の価値は、細かなところへの注意力です。だからといって、必ず毎回我々が正しいのか、というとそんなことはもちろんありません。ですが、想像してみてください、スタッフメンバー全員が患者さんの治療に対して知識と技術、そして執着心を持っている姿を。患者さんに1人1人に細かなところへ気を配れないという致命的なミスは残念な結果をもたらします。
良い習慣を身に付けていくと、全ての習慣は自然なこととなります。われわれスタッフ一同は心身の健康を保つための習慣をお手伝いして、年齢や時代が変化しても、変わらず通い続けて頂けるよう心がけます。

長年にわたって使用できる義歯や被せ物の経験を元に、その時々の最新テクノロジーを治療に取り入れて、長く安定した治療と、リラックスできる環境を目指しております。

私は、複数の病院や診療施設にて顎顔面及び口腔外科の専門医として数々の手術を行うとともに、横浜市立大学病院や東京医科歯科大学医学部にて臨床、研修等を行ってまいりました。その後、事故で歯を失ってしまった方や先天的に歯が少ない方、腫瘍で歯を抜いてしまった方などの治療における機能回復と審美的回復の一環としてのインプラント治療に取り組み、特に難症例の術式の改良に着手してまいりました。

またその一方で、診療の知識と技術を維持するために、スウェーデンの首都であるストックホルムにあるカロリンスカ大学病院にて臨床研修をおこなっております。さらに、イエテボリ大学歯学部口腔外科での手術や、日本各地でも依頼のもと出張手術をおこない、講演活動等を通じて研究発表や手術指導等をさせて頂いております。

自分にしてもらいたい治療をすべての人に

ドクター紹介1歯科医院としては、たくさんの患者さんを治療したほうが、経営上は有利だと思います。ですが、できるだけ時間を短縮した治療を行うことで、治療方針を見誤ることや、悪い部分を見落としてしまう危険性は高まります。

ましてや次々に時間に追われると「知りながら害をなす」ことになりかねません。ある一定レベルに達すると、慣れているから治療が早くなることなどありえません。

治療に責任を持つためにも、カウンセリングと検査にじっくりと時間をかけてから、治療へ入らせていただきます。

まずはお話をお聞かせください。歯科のことだけでなく、日々のお話も、趣味のお話なども。心地よいテラスの見えるカウンセリングルームでお待ちしております。

できるだけ患者さんをお待たせしないために、完全予約制をとらせていただいておりますので、ご来院の前にご連絡ください。

「歯科医師と患者」という関係ではつまらないですよね

医師紹介歯科医療に限らず、治療においては、「信頼できる先生が出してくれる薬や麻酔は効きやすい」というお話があります。歯科医師と患者という関係では、心地よい治療はできないと私は考えています。

歯科医師である私もひとりの人間です。ひとりの人間として向き合いながら、患者さんの口腔を健康にするお手伝いがしたい。だからこそ、すぐに治療に入るのではなく、まずは色々とお話させていただきたいと考えています。

お話している中で、意外に思われることも多いようです。遠くは、富山や仙台から、通院していただける方にお会いするのも楽しみですね。

【医師紹介】高野 仁男 プロフィール

不得意分野はありません経歴
 東京医科歯科大学医学部大学院修了
 東京医科歯科大学医学博士第1294号
 横浜市立大学医学部口腔外科学講座
 済生会横浜市南部病院歯科口腔外科
 健康食品管理士

関連学会
 日本口腔外科学会
 日本形成外科学会
 日本再生医療学会
 Dental Practice-Based Research Network
 Japan Auto-Tooth Bone Bank
 高濃度ビタミンC点滴療法学会
 口腔先端応用医科学研究会
 健康食品管理士認定協会

所属学会
 日本口腔外科学会
 日本形成外科学会
 日本再生医療学会
 日本口腔腫瘍学会
 米国インプラント学会
 ヨーロッパ・インプラント学会
 米国歯周病学会
 Dental Practice-Based Research Network
 Japan Auto-Tooth Bone Bank
 高濃度ビタミンC点滴療法学会
 口腔先端応用医科学研究会
 健康食品管理士認定協会
 

原著・著書・学会

原著
  1. 渡貫圭, 高野仁男*, 青木紀昭*, 青木伸二郎, 川辺良一, 藤田浄秀, 顎歯肉に認められた成人の歯肉嚢胞の1例横浜市立大学医学部口腔外科学講座, *済生会横浜市南部病院歯科・口腔外科日本口腔科学会雑誌, 49(6) : 522-523, 2000.
  2. 口腔粘膜に発生したbasaloid squamous cell carcinomaの検討
    廣田誠, 川辺良一, 高野仁男, 古川信也, 渡貫圭, 筑丸寛, 武川寛樹, 青木伸二郎, 藤田浄秀. 日本口腔科学会雑誌, 50(6) : 533, 2001.
  3. Yoshida M、Takano Y,Sasaoka T,Izumi T,Kimura A. E-Selectin Polymorphism Associated With Myocardial Infarction Causes Enhanced Leukocyte-Endothelial Interactions Under Flow Conditions. Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2003; 2003: 783-788
  4. Takano Y, Shimokado K, Hata Y, Yoshida M. HIV envelope protein gp120-triggered CD4+ T-cell adhesion to vascular endothelium is regulated via CD4 and CXCR4 receptors. Biochimica et Biophysica Acta 2007; 1772: 549-555
著書
  1. 高野仁男ほか, 心血管疾患治療剤の多面的作用, 東京医科歯科大学血流制御内科学 循環器科59巻 2 号
  2. 小松弘幸,小宮一浩,青木紀昭*,高野仁男*, 器材の改良・開発により精度と簡便性が飛躍的に向上したK3システムによるマウスガードの製作有限会社デンタルエイド,*済生会横浜南部病院口腔外科 歯科技工, 30(1) : 53-73, 2002.
学会
  1. 高野仁男, 川辺良一, 筑丸寛, 武川寛樹, 青木伸二郎, 藤田浄秀、口腔粘膜に発生したbasaloid squamous cell carcinomaの検討,第17回日本口腔腫瘍学会, 東京, 1999,1.
  2. 渡貫 圭,高野仁男,青木紀昭,青木伸二郎,川辺良一,藤田浄秀.上顎歯肉に認められた成人の歯肉嚢胞の1例.第54回日本口腔科学会総会, 東京,2000, 5.
  3. 渡貫 圭,高野仁男,青木紀昭,青木伸二郎,川辺良一,藤田浄秀.543 に認められた静止性骨空洞の1例.第45回日本口腔外科学会総会, 東京,2000, 5.
  4. 高野仁男, 青木紀昭. 両側に認めた鼻内歯の1例,  第184回 日本口腔外科学会関東地方会, 東京,2001, 11.
  5. 高野仁男, 青木紀昭. 済生会南部病院口腔外科におけるクリニカルパスの経験, 第47回 日本口腔外科学会総会, 札幌、2002. 8.
  6. 高野仁男、秦 維郎. 顎変形症術後のオトガイ神経知覚異常に関する経時変化についての検討. 第46回日本形成外科学会総会学術集会. 神戸, 2003, 4
  7. 高野仁男、秦 維郎,吉田雅幸. Fluvastatin inhibits SDF-1-dependent CD4+T Cell adhesion to activated vascular endothelium under flow. 第35回日本動脈硬化学会総会, 京都, 2003. 9.
  8. 高野 仁男、秦 維郎,吉田雅幸. HMG-CoA還元酵素阻害剤がSDF-1によるCD4+T細胞の血管内皮細胞接着現象を減少させる. 第12回日本形成外科学会基礎学術集会総会, 東京, 2003, 10.
  9. Takano Y, Shimokado K, Hata Y, Yoshida M. Fluvastatin inhibits recruitment of HIV envelope protein-triggered CD4+T cell to vascular endothelium. 第68回日本循環器学会総会・学術集会, 東京, 2004, 3.
  10. Takano Y, Shimokado K, Hata Y, Yoshida M. Fluvastatin inhibits recruitment of HIV-triggered CD4+T cell to vascular endothelium.INTERNATIONAL VASCULAR BIOLOGY MEETING, Toronto, 2004, 3.
  11. 高野仁男, 吉田雅幸. Recruitment of HIV triggered CD4+T cell adhesion to vascular endothelium differentially regulated through CD4 and CXCR4 receptor. 9th Molecular Cardiovascular Conference, 北海道余市郡赤井川村, 2005, 8.
  12. Takano Y, Shimokado K, Hata Y, Yoshida M. CD4 and CXCR4independently enhanced T cells recruitment to activated endothelium via MAP kinase signaling. 第69回日本循環器学会総会・学術集会, 横浜, 2005, 3.

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