術前検査
当院ではインプラントなど手術を行う場合や、出血傾向を伴う疾患などを患っている方は
血液検査を行っております。
血液検査は簡便で、今現在の状態を反映する極めて有意義な検査であるからです。
時々、健康に見えても異常な数値が出て驚くことがあります。
本日、クレアチニンキナーゼ(CK)という数値が異常な結果が出たケースがありました。
このCKに異常をきたす代表的な疾患に急性心筋梗塞です。
救急外来をしていて、意識不明でCKに異常がみられたら急性心筋梗塞を一番に疑います。
このCKは筋型と脳型で大きく2種類があります。
この関係で強度の高い運動を行うなど筋肉疲労を伴うと
高値になることが知られております。
異常値の報告を検査会社から受けて、日ごろ運動しているかなどの問診内容を確認したところ、どうも違うようでした。
他のデータには明らかな異常を認めなかったのですが、確認は義務ですから。
そこで、本人に確認の電話を直ぐに行ったところ、
整体でがっちりと揉まれたとのことでした。
ちょっと安心しながらも再検査して、結果待ちです。
日常生活に全く問題無くても、
どこかに自覚症状が無くても、病魔の兆候が潜んでいるかもしれません。
「まさか歯医者に来て指摘を受けるとは思いもよらなかった!」
と言われることがありますが、発見出来る環境を整えるのも、医療を行う上での義務だと思います。
知らなかったじゃすまされませんからね。
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