«  2012年8月  » 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
2012年8月28日

「寝る子は育つ」と言いますが、骨の修復と睡眠は非常に関係が深いことが分かっております。

8月28日に理研から、とても興味深いプレスリリースが出ておりました。

ヒトの血液から簡単に「体内時刻」を調べる手法を確立
-採取した血液から体内時刻のズレを検出可能に-
ヒトの体の中には 1 日24時間のリズムがあります。これが体内時計です。この体内時計の刻みかたは人それぞれに違います。
理研発生・再生科学総合研究センターの研究者らを中心としたグループは、ヒトの体内時刻をより簡単に測定できる手法の開発に取り組みました。
まず、2時間おきに採取した健康な被験者の血液から、24時間の周期で量が変化する代謝産物を突き止め、「分子時刻表」というものを作りました。次に、体内時刻がずれた被験者の血液を採取して代謝産物量を測定、これを分子時刻表と照合して体内時刻を推定しました。その結果、従来の方法で調べた体内時刻とほぼ同じ時刻を推定できることが分かりました。
この方法を利用すれば、簡単に体内時計を診断することができ、治療だけでなくリズム障害に関わる治療薬の開発につながります。また、適切な時間に薬を飲むことで最大の治療効果を得るという「時間治療」においても体内時刻の個人差を調べる方法として利用が期待できます。


たとえばインプラントなどの骨の手術を行うと、その部位にClock Geneが発現することが分かっております。その他に骨折した部位等にも認められます。
骨のリモデリングに関与していると言われております。

そのことを踏まえると、出来るだけ規則正しい生活を行うことによって、術後の正常な治癒が促進すると言うことです。

出張で時差ボケであったり、不規則な生活を続けている中で、インプラントの手術や抜歯などを行うと治りが遅くなる事が予想されます。

この理研の研究が進むと、成長はもちろん骨の治癒など関連性が深い分野にも影響が予想されます。
楽しみです。
http://dent-implant.jp

2012年8月25日

痛風は尿酸が関節に蓄積して激烈な痛みを伴う疾患です。
吹いた風があたっても痛いので痛風と呼ばれたらしいです。
痛風になると、健康だった人が突然に日常生活に支障が出るので厄介な病気です。

体に蓄積した鉛に痛風リスクがあると報告されておりました。

40歳以上の6153人を対象に、許容範囲内(1.21μmol/L未満)の血中鉛濃度と痛風リスクを調査したところ、痛風を患っている率は最高四分位群(平均0.19μmol/L)の6.05%、最低四分位群(同0.04μmol/L)の1.76%だった。
最高群は最低群に比べ痛風リスクは3.6倍、高尿酸血症リスクは1.9倍高かった。
(Low-Level Lead Exposure and the Prevalence of Gout: An Observational Study.Ann Intern Med. Krishnan E et al.21 August 2012;157(4):233-241.)

これまでも問診時に痛風にチェックされている患者さんは、
体内に蓄積した重金属を検査すると、鉛が高い傾向にあると感じておりました。

報告されて、"やはり!"と納得しました。
今後は鉛を排泄させると痛風が軽快するかなどや、関連性の詳細が分かればさらに良いですね。
痛風患者には朗報です。
http://dent-implant.jp


2012年8月23日

お盆休みが過ぎてから方々でインプラントの手術依頼で呼んで頂き、
様々な所にお邪魔しております。

昨日は武蔵野方面で駅から車で10分少々のクリニックでの手術でした。
手術自体は前歯の審美領域で、抜歯して直ぐにインプラントを入れるケースでした。

歯の状態が悪かったので、周辺の歯槽骨が吸収しており、上の親知らず付近の粘膜からの粘膜移植と少々骨移植など計画を立てていたのですが、
先方の医院長の準備も万端で、全てイメージ通りに行きました。

前歯ですので仮歯が必要ですので、作成して患者さんが無事に家路に就いた後、
厳しい残暑が続いておりますが、その中で近くの日蔭の無いバス停まで歩きました。

バス亭には1人の初老の女性が立っておりました。
近づくと「暑いでしょ!入りなさい。」と日傘をさしだして下さりました。
バスが直ぐに来て、ほんの数分の出来事でしたが
暑さと手術の精神的な安堵感の中、大変ありがたいと感じました。

ちょっと前の日本では、急な雨に降られれば傘をシェアする、気遣いのある風景は良く見かけた気がします。

自分自身の反省をしながらも、
皆さまのおかげで、とても気持ちの良い1日となりました。
http://dent-implant.jp

2012年8月12日

歯はただ食べ物を食べるためだけでなく、全身にとって必要不可欠な臓器であります。
痛くて噛めないなどは無論ですが、かみ合わせの数マイクロの不具合が全身の状態を悪くしている原因であることがあります。

原因不明の神経痛やうつ様症状、肩コリや背部痛などは、歯の問題と相関していることがあります。
歯のかみ合わせがおかしいと頭の位置がおかしくなり、頸椎や椎骨脳底動脈循環不全などから全身状態に影響を与えるとも考えられます。
そんなバカな!と思われる方もいるかと思いますが、事実です。

上手な整体師に施術を受けるとすっきりとしますね。
その時は、頭の位置が変化して背筋が伸びていませんか。
歯から悪化することもあれば、全身からおかしくなることもあります。

昨日と本日で、そのセミナー「新しい顎関節症の考え方と治療法」・筋骨格安定からのアプローチ・が行われました。
顎関節症と表題に入っていますが、かみ合わせは歯科に関わる全ての治療に関係しております。
普通の生活を営んでいるだけでも歯は削れてきて、自ずと原因になることもありますが、歯の調整が出来ない歯医者が引き起こすことがもっとも多く見受けられます。

新しく歯の詰め物が入り、かみ合わせの調整後に「そのうちになれますよ!」と言われたことありませんか?
もしかしてあなたも慣れるから「まあいいや!」と考えていませんか。
歯医者は次から次に患者がいて時間が無くて端折っているかもしれませんし、全く分かってないのかもしれません。咬合調整を衛生士や助手が行っておりとしたら言語道断です。
あなたもめんどくさくて受諾しているのかもしれません。

それがあなたの不調の原因かもしれません。

これからの未来を担う若い歯科医師には栄養療法とともに、必ず学んでもらいたいと思っております。
http://dent-implant.jp

2012年8月 7日

8月7日は二十四節気の13番目、立秋でした。
まだまだ秋の香りはしませんが、
少しずつ季節の移っていく気配があります。

思い起こせば本当に夏らしく暑かったのは、2週間ほどでしたでしょうか。
立秋を過ぎても気の抜けない暑さはまだまだ続きますが、過ごしやすい暑さになりつつあります。

空を見上げると、色や過ぎゆく雲の形も変わり様です。

残り少ない夏をいかに過ごすか・・・
あまり考えていると秋になってしまう。
http://dent-implant.jp

2012年8月 4日

本日は昼過ぎに久々のまとまった雨が降りましたね。
しばらくしてやみましたが、東南アジアで遇うようなスコール後の、
空気がすっきりした感じには及びませんでしたが、
植物たちからはホッとした感が伝わってきたようでした。

最近、シンガポール人やマレーシア人に、東京と自国はどちらが暑いのかと問うと
ふた方とも自国と即答しました。
蒸し暑いのが堪えるそうです。

暑い日々が続きますが、少しずつ季節の変わり目を感じるこの頃です。
http://dent-implant.jp
IMG_0597.JPG

« 2012年7月 | メイン | 2012年9月 »

Categories

Powered by
本サイトにて表現されるものすべての著作権は、当クリニックが保有もしくは管理しております。本サイトに接続した方は、著作権法で定める非営利目的で使用する場合に限り、当クリニックの著作権表示を付すことを条件に、これを複製することができます。

医師 高野仁男
http://dent-implant.jp/
医師 高野仁男

【経歴】
東京医科歯科大学医学部大学院修了
東京医科歯科大学医学博士第1294号
横浜市立大学医学部口腔外科学講座
済生会横浜市南部病院歯科口腔外科
健康食品管理士

【関連学会】
日本口腔外科学会
日本形成外科学会
日本再生医療学会
Dental Practice-Based Research Network
Japan Auto-Tooth Bone Bank
口腔先端応用医科学研究会
健康食品管理士認定協会

【所属学会】
日本口腔外科学会
日本形成外科学会
日本再生医療学会
日本口腔腫瘍学会
米国インプラント学会
ヨーロッパ・インプラント学会
米国歯周病学会