インプラントと睡眠
「寝る子は育つ」と言いますが、骨の修復と睡眠は非常に関係が深いことが分かっております。
8月28日に理研から、とても興味深いプレスリリースが出ておりました。
ヒトの血液から簡単に「体内時刻」を調べる手法を確立
-採取した血液から体内時刻のズレを検出可能に-
ヒトの体の中には 1 日24時間のリズムがあります。これが体内時計です。この体内時計の刻みかたは人それぞれに違います。
理研発生・再生科学総合研究センターの研究者らを中心としたグループは、ヒトの体内時刻をより簡単に測定できる手法の開発に取り組みました。
まず、2時間おきに採取した健康な被験者の血液から、24時間の周期で量が変化する代謝産物を突き止め、「分子時刻表」というものを作りました。次に、体内時刻がずれた被験者の血液を採取して代謝産物量を測定、これを分子時刻表と照合して体内時刻を推定しました。その結果、従来の方法で調べた体内時刻とほぼ同じ時刻を推定できることが分かりました。
この方法を利用すれば、簡単に体内時計を診断することができ、治療だけでなくリズム障害に関わる治療薬の開発につながります。また、適切な時間に薬を飲むことで最大の治療効果を得るという「時間治療」においても体内時刻の個人差を調べる方法として利用が期待できます。
たとえばインプラントなどの骨の手術を行うと、その部位にClock Geneが発現することが分かっております。その他に骨折した部位等にも認められます。
骨のリモデリングに関与していると言われております。
そのことを踏まえると、出来るだけ規則正しい生活を行うことによって、術後の正常な治癒が促進すると言うことです。
出張で時差ボケであったり、不規則な生活を続けている中で、インプラントの手術や抜歯などを行うと治りが遅くなる事が予想されます。
この理研の研究が進むと、成長はもちろん骨の治癒など関連性が深い分野にも影響が予想されます。
楽しみです。
http://dent-implant.jp