歯科治療と酸化ストレス
昨日は高濃度ビタミンC点滴療法学会が開催され、「口腔疾患と酸化ストレス」について講演をさせて頂きました。
口腔疾患とは読んで字のごとく虫歯や歯周病、口内炎、腫瘍など口の中で発症する疾患の総称であります。
ストレスを引き起こす要因がストレッサーであり、活性酸素・フリーラジカルがストレッサーになって酸化ストレス状態になることを「酸化ストレス」といいます。
ストレッサーは酸素の呼吸をはじめ心因性、炎症、公害、タバコ、紫外線など、程度の差があれど人が不快と感じられる事柄全てに反応して生体が発生する事が知られております。
口の中は酸化ストレスで満ちてます。
歯周病や、顎関節痛、ドライマウス、口内炎などは抗酸化アプローチを行うことにより治癒が早くなる文献が多く出ております。従来であれば歯科と言えば細菌感染のみをターゲットにした治療のみをおこなっておりましたが、加えて抗酸化アプローチを取ることにより速く治癒することが出来ます。また、いつまでも悩まされる様な痛みに対しても、酸化ストレスを除去すると軽快することがあります。
知らない間に自分自身で自らの身体を蝕んでいるのです。
循環器領域や呼吸器領域では取り入れられておりますし、常識化しています。10年ほど前に大学病院に勤務してICUで研修していた時には既に酸化ストレス除去療法を行っておりました。
抗酸化療法は難しいことは何もありません。滴療法、局所療法などもありますが、食事やサプリメントなど自分で取り入れることもできます。
まず、重要なのは病態や身体の状態を把握することなのです。
http://dent-implant.jp